うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

旅始め・淡路島①

1月某日。
淡路島に行ってきました。

うしおととらの世界では、稚内を飛び立って南下した白面と西の海から北上した潮君たちが激突し、そして獣の槍が復活を果たした最終決戦地の一つです…が。
作中の表記はざっくりです。
「淡路島上空」「淡路島沖」。
(:´▽`)…あとはハマー機関の地図だけが頼りです。

今回の旅のまとめは9割方個人の趣味で、うしとら旅とは言い難いです。
ので、先に結論だけ書いておきます。
獣の槍が復活した場所は、ハマー機関の地図を見るに洲本港の沖合だと思われます。

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洲本は淡路島の中心地。
かつては関西国際空港⇔洲本港、沼島⇔洲本港、深日港⇔洲本港を結ぶ船便が出ていましたが、旅客減少に伴って運行終了となりました。
が。実は去年の7月から今年の2月末までの間、社会実験運航として深日港⇔洲本港の区間が復活していたようです。
自分も今年になって知りました。
行くと言っても船に乗ってただその場を通過するだけですけれど…。それでも楽しくなれるのがうしとら脳のよいところ。
先に写真も載せておきます。
だいたいこのあたりになるのでしょうか。薄らと見える島影が淡路島になります。
この空の上で獣の槍の欠片が集結し、そしてこの海の上にとらが浮いていたのでしょうね。

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最初はここだけのつもりでしたが、せっかくの島旅なので、前々から気になっていた場所にもちゃっかり足を延ばしてきました。

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(1日目)
新大阪から乗り継いでJR三ノ宮。東口にあるバス乗り場から淡路島交通の高速バス(福良線)に乗りました。
福良は淡路島の南側。四国の徳島県に近い場所です。
写真の場所は福良港。
ちょうど夕暮れ時でした。

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こちらからは鳴門海峡に向けて「うずしおクルーズ」が出ています。

鳴門海峡渦潮観光なら淡路島のうずしおクルーズ船 咸臨丸


(2日目)
福良から車で約20~30分。
土生(はぶ)港から船で約10分。
淡路島の南端にある沼島に行ってきました。

兵庫県南あわじ市〜沼島〜

中国の創造神話では、「万物がまだ混沌としていた時代、軽い気がのぼって陽となり重い気が沈んで陰となった」とされており、うしおととらの世界ではこうして別れた陰の気が白面の者になりました。
日本の創造神話はどうかと言えば、やはり混沌とした世界だったようです。
イザナギイザナミが天沼矛(アマノヌボコ)を天から下ろして混沌とした海をかき混ぜ足がかりとなる島を作った」。
矛の先から落ちた潮がおのずと凝ってできた島。オノゴロ島と呼ばれる場所の最有力候補地がこの沼島であると言われているそうです。

実はここにも岩柱があります。
港から歩いて約30分。上立神岩と呼ばれています。

高さは約30m。

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海に向かって右手にある坂道を降りて行くと海面に近い場所から眺めることもできます。

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漁船で島を一周する「おのころクルーズ」にも乗りました。
海と空と島が大好きです。|ω`)
色々な奇石の中には、冥界の門もありました。
穴口と呼ばれる場所です。

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岩に走る白い筋が印象的で、蛇のようにも、吸い込まれる煙のようにも見えました。

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実際のところはどうなのでしょうね。

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静かな漁師町で島の空気を堪能しました。

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さて。福良に戻って今度は渦潮。|ω`)
今年初の海を満喫します。

鳴門の渦潮は独特の地形と潮の満ち引きによって生まれます。見ごろは、春と秋の大潮の日。
船は徳島県側と淡路島側の両方から出ています。
海面に段差ができて渦を巻いていく様を初めて見た時の驚きは今でも鮮明に覚えています。
冬季はカモメの餌付けができます。
船の横に並んで飛ぶ姿は一見の価値があります。

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油脂、砂糖、塩、添加物不使用。魚粉を生地に練り込んだ健康志向の特製パン。

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太平洋側から見た大鳴門橋

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この橋の下を行き来して潮の流れを観察します。

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潮の満ち引きの大きさによって渦の大きさも変わります。今回は小さな渦でしたが、春と秋の大渦は直径20~30mにもなるそうです。横倒しになった岩柱がぐるぐると回っているようなものですね。

海の表情はとても豊か。

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何ものにも負けないその意より「潮」と名付けられた潮君。
その潮の流れさえも飲み込み抑え、槍をねじ切る白面の額は渦潮のようにも見えました。

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正直なところ、自分の中での白面戦は淡路島の印象が強く残っていました。お役目様の岩柱も、島国のかなめという表記も、地震が起きて行く様も、淡路島のイメージとどこかで重なっていたのでしょうね。
当時はまだ西の海とはご縁がありませんでしたし、初めてうしおととらを読んだ頃に阪神淡路大震災が起きたからかもしれません。
ある日唐突に訪れる避けようのない災害は白面のようです。
だからこそ。先の北海道胆振東部地震の時にも思いましたが、いざという時に助けてくれる人の優しさほど心にしみるものはありませんね…。
昨年9月のうしとら旅は、温かなご飯の美味しさを実感した旅でもありました。
…幸いにして直接的な被害は停電だけでしたけれど。

 

(3日目)
本日も晴天なり。
洲本へ移動する前にもう一度うずしおクルーズ。

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大鳴門橋の先は播磨灘
この先に続く海と空は西の妖大戦で四分守と戦ったところ。
うしおととらは日本の中を東へ西へと旅をします。そして最終決戦では、彼らが旅をした土地が再び舞台となりました。
瀬戸内海と淡路島。
たった一つの橋を挟んだ、遠いようで近い世界です。

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福良バスターミナルから洲本高速バスターミナルまでは路線バスで約45分。
そして洲本港から冒頭に書いた深日港へ向かいました。
深日(ふけ)洲本(すもと)ライナー。

深日洲本ライナー - 大阪湾をつなぐ!広域型サイクル・ツーリズム事業
船会社を変遷し、久方ぶりの復活です。

*2019年8月現在、集客が見込まれる(春~秋)の土日祝日限定で運行されているそうです。今年は10月27日まで!

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片道約55分。小さな船でデッキに出ることはできませんが、窓辺に張り付いて海面に近い位置から海と空とを眺めていました。
もちろんTV版サントラ2のトラック5と14を繰り返しながら。|ω`*)
鎧の潮…カッコいいです。

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反対側の窓から見える海は光の加減で鉛のよう。
遠くに見える島は和歌山県に属する沖ノ島・神島・虎島地島

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対岸の深日港に到着。ここは大阪府の最南端。岬町というところ。

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次の便までぷらぷら歩いて釣り堀・岬の堤防から淡路島を眺めて楽しみます。

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午前4時29分。淡路島沖。
「なァ…とら…槍が帰ってきてくれたよ…」

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空がどこまでも広い…。

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帰りの時刻になったので、深日港から洲本港へ。
今度は淡路島側から先ほど渡った紀伊半島を眺めます。

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ちょうど夕暮れ時を迎えて淡路島の南西が淡く色づいていきました。
雲が出てきましたが明日の天気は晴れるでしょうか。

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旅始め・淡路島②へ続きます。