遠野旅2019
お休みが降って湧いたのでちょっと遠野に行ってきました。
弾丸なのでハイライト、しし踊り大群舞までは居られなかったのですが・・・(:´▽`)
ここぞといううしとらスポットがあるわけではないので、どちらかと言えば個人旅。
(1日目)
思い立ったら弾丸。
2年前と同じく花巻温泉泊。
夜中の到着だったので温泉につかって一眠り。
(2日目)
6時半から開園している付属の秋バラ園を散策。
今年も綺麗です。
遠野まつりの日は混雑しているので可能ならば指定席を。
駅前も人が多くて写真が・・・。(ノД`)
隠し撮りのごとき電話ボックス。
それでも前のピンボケよりはよし。潮君が持っていた遠野むかしばなしのパンフレットは、おそらく駅前にある観光案内所「旅の蔵」でもらったのでしょうね。
おまつりはもう始まりますが、まずは好きな「遠野ふるさと村」へ。
入村料を払って敷地内へ。
今年も萩が見頃。
マヨヒガの森を抜けて村の門。
お昼はバケツジンギスカンとひっつみ汁。
けいらんも美味しかったです。|ω`*)
こしあんを薄いお餅で包んでゆでたおやつ。
駅前に戻ってしし踊り。
人を映さないように、というのは難しい。
遠野のししの特徴は、牛に似た黒い顔と所属を示すたてもの。ドロノキを薄くけずってつくったカンナガラの豊かな鬣。背中には太陽を表すヤマドリの幣束をつける。
前面に張った幕を振って踊ったり、刀かけという相方と戦う仕草をしながら一緒に踊る。
もふもふ。(*´▽`*)しっとり。
前回の旅はこちら。
遠野はよいところ。また行きたい。|ω`*)
(おまけ)
・追分について。
遠野では街道の交わるところを「追分(おいわけ)」と呼んでいたそうです。
遠野に通っていた道は、海に抜ける交易道と信仰の道(早池峰山などの山の道)。
海に向かう難所である笛吹峠は山の神が多く出るところ。大槌・小国街道の先にある白見山はマヨヒガ伝説のあるところ。早池峰山は遠野三女神の末娘が棲むところ。
遠野物語によると遠野はことのほか石碑・石仏の多い土地らしく、こうした碑が残っています。
・・・うしおととら第十二章「遠野妖怪戦道行」。路線バスが転落した場所は山間の「三角追分」となっています。実際の地名ではないようですが、追分(辻)はいろいろなものが行き交う場所なので、妖怪と出会う場所にふさわしいですね。|ω`)
・遠野の河童。
河童の伝説は多いのですが、この河童はちょっと抜けていて可愛い。
遠野物語58話「姥子淵の河童」。
馬ひきの子どもが離れた隙に馬を淵に引き込もうとした河童。しかし馬の力に負けて(農耕馬はものすごくがっちりしています)、逆に馬屋まで引きずられてしまいます。
伏せた馬桶の下に入り込んで隠れたものの家の主に見つかってしまい、聞きつけた村人たちに囲まれます。
「殺すか」「許すか」。
恐ろしい相談が始まって、生きた心地しないかわいそうな河童。
やがて。
一人の老人が、馬桶を開けてこう言いました。
「こりゃ。河童も命がおしがんべ。おらも馬が大事だから言うが、これがら絶対いたずらしないと約束できるが」
河童は喜び、急いで頷きました。
・・・。
淵で出会った河童は、この河童かもしれませんね。|ω`*)
「いたずら河童が許してもらったお礼にいたずらをやめる約束をする」、「河童の秘薬を恩人に伝える」という話は、全国あちこちで聞かれます。遠野の五郎兵衛淵という場所でも似た話が伝わっているそうです。
というわけで。今回の旅はこれにて終了。
前回のお土産赤河童と今回のお土産青河童。
そして遠野物語のガイドブック。
目に見えないものを見る場所なのでしょうね。
静かで、広くて、心地良くて、ひとりでぽつんとたたずんでいると不思議な気持ちになる土地です。