暮れの話と新年の話
あけましておめでとうございます。
2019年もまた、うしとら旅を楽しみたいです。
稚内の旅も昨日のことのように思っていましたが、数えてみればもう2か月。
年の瀬に追われているうちにあっという間に年が明けました。
ここに書きこむ前に過去の記事を読み返してみたのですが、自分でもびっくりするぐらいに痛いですね。
読む方への配慮がすっぽり抜けて、自己満足といいますか、ただのメモ書きといいますか…。
支離滅裂とまでは行きませんが、自分の頭の中だけで完結している文章ですね。(:´▽`)
気を付けていきたいと思いますが…たぶん今年もこんな感じです。
そぞろ神の導くままに徒然と。のんびり生きていきたいです。
去年のプチ旅まとめ。
其の一。
11月12日~20日に池袋で開催された藤田和日朗先生の原画展。
原画を見るのは2回目ですが、本当に素晴らしかったです!!
ライブドローイングのイラストも展示物は全て写真撮影可という大盤振る舞いで行列ができるほどでした。写真や印刷には出ない原画の勢いを楽しむべく、何度か通わせていただきました。
今年は1月26日~3月3日まで新潟市マンガ・アニメ情報館で開催されるそうです。
こちらもお休みが合うようならば伺いたいと思っています。
原画展公式サイト:
とにかく描写が細かくて…惜しみない熱意を感じます。
目の保養にいそしんだ後は、お土産コーナーへ。
個人的には、うしおととらの記念切手が気に入っています。台紙の上の部分はポストカードになっています。
旅土産の横に添えるとそれっぽさが増しますね。
其の二。
11月某日。静岡県磐田市の見付天神に行ってきました。
うしおととら第三十八章「「あの眸は空を映していた」で描かれていたしっぺい太郎にまつわる場所です。
しっぺい太郎の伝承は、大まかにまとめると以下のようになっています。
今から700年ほど昔。東海道の宿場町として栄えていた遠州府中見付の町には人身御供の習わしがありました。毎年秋になると白羽の矢がたち、その家の娘を白木の棺に入れて見付天神の境内に供えるのです。信濃の国から訪れた僧、一実坊弁存は天神が人身御供を求めるはずがないといぶかしみ、人身御供を求めるものが狒々の妖怪であることを突き止めます。狒々が娘を連れ去る時に「今宵この場に早太郎はおるまいな。信濃の国の光前寺、早太郎には知らせるな」と言っていたことから、弁存は信濃の国にある光前寺に向かいます。人身御供の代わりに白木の棺から飛び出した早太郎(磐田市の呼び名ではしっぺい太郎)は狒々の頭を打ち取りましたが、その戦いで深手を負い、光前寺の住職の元で息を引き取ったとされています。
作中で真由子ちゃんの祖父が語っていた昔話と狒々たちの歌はこの伝承が元なのですね。
新幹線を利用する場合は掛川駅で降車して東海道本線に乗り換えます。
JR磐田駅北口から見付までバスが出ています。
見付下車後、進行方向に看板があります。信号を左折してしばらく行くと木戸風モニュメントが見えてきます。
見付は多くの人が集まる宿場町であったため、色々な宗派の寺社が集まっていたそうです。
駅北口にある観光案内所でもらった地図にも寺社のマークがついています。神社の多くは小さな社です。
キリオ君が泊まっていたのも小さな社でしたね。
見付天神に向かう途中にあった愛宕神社。一里塚は工事中でしたが折角なので登ってみました。
途中にあった小さな建物。
広々とした本殿前。
振り返ると町が見えます。
愛宕神社の前を通り過ぎて看板を右折。道なりに進んでいくと見付天神の鳥居が見えてきます。
この奥にある赤い鳥居の右横にしっぺい太郎の像があります。
空を見上げるしっぺい太郎。
見付天神は「天神」の名前の通り菅原道真公が祭神です。
見づらくなってしまいましたが、拝殿の右奥にある公園内に霊験神社が建っています。
しっぺい太郎の伝承は長野県・光前寺のHPにも掲載されています。
光前寺の早太郎伝説
うしおととらの中に登場したしっぺい太郎は死ぬことなく主人と暮らした地に戻ります。
そしてしっぺい太郎の役割を果たしたキリオ君もまた、新たな一歩を踏み出します。
しっぺい太郎の物語を悲しいままで終わらせない作者の優しさを感じました。
さて…。キリオ君と真由子ちゃんが出会った海岸はどのあたりなのでしょうね。
作中では人家との間に防波堤があって、階段を登って海に降りるようです。また、海岸線は砂浜で、海に向かった時右側に山が見える場所のようですが、実在しているのかはわかりません。
こちらは地図の右端。福田漁港の隣にある海岸です。
波が立ちやすいようでサーファーの方々が訪れていました。海岸線は砂浜でしたが民家は遠く、堤防はありませんでした。
見付天神のお祭りは福田海岸(福田公園と書かれたあたり)で行われているようなので、再訪する機会があればそちらも覗いてみたいです。
しっぺい太郎の根付守りを原画展のお土産に添えて。
此度のプチ旅はこれにて終了。今年もよろしくお願いします。