うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

旭川再訪・神居古潭②

(2日目)
9月のうしとら旅の最後で、作中に描写されていた「7 留萌」バスが神居古潭に向かう路線バスなのか、と書きましたが、そうでした。
旭川駅前から神居古潭を通る路線バスは、道北バス(56 留萌行)と北海道中央バスグループ(深旭線 深川行)の2種類で、数分ずれて運行しています。

今回は8番乗り場から北海道中央バスグループ(空知中央バス)を利用しました。

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先達の方々の口コミによれば、神居古潭に行く時は、バス停の「神居古潭」ではなく一つ前の「夢殿観音前」で降りることを勧めています。
所要時間は25~30分。料金は480円です。

獣と化した潮君は、国道を一直線に駆けていきます。
この国道は12号線。TVアニメ版ではカットされていましたが、原作では走る車を追い抜きながらトンネル付近で小型トラックを破壊する描写があります。
このトンネルがこれです。名称はニッネカムイ覆道。
(帰りがけに撮った写真なので、原作とは左右が反転しています)

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神居古潭にあった伝説マップにも描かれています。
(看板の右側が旭川方面)

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*ニッネカムイについては後述します。

さて、夢殿観音前に到着です。

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横断歩道を渡った先には、大正時代につくられた観音像が。
この像の左側に伸びる道が、神居古潭に通じています。

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ここは、潮君が駆けた道。

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蛇行した道を進んで行くと、左奥に大きな岩の壁が見えてきます。

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このカーブを曲がりきると例の吊り橋に行きつきます。

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…さて。吊り橋のたもとでは、少女たちが潮君がを待っています。
立ち位置としてはこのあたり。
神居古潭の吊り橋はアニメの演出よりも小ぶりな感じ。

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橋の入り口に立って来た道を見ると、こんな感じ。
TVアニメ版だと櫛をくわえたイズナが駆けてきて、その後ろから獣と化した潮君が姿を現すあの場面です。

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麻子ちゃんが小夜さんをかばって潮君に体当たりした後、一撃もらってぶつかった看板。
たぶん何度か代えられている。

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「くそー、うしおっ、逃げるかっ」

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「てめー、おとなしく髪をとかせろってんだっ」

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「長飛丸ーっ、ダメだっ、逃げられるっ」

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「光覇明宗、関守日輪、助太刀っ!」

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「ばーか、うしおのくせに、わしの食いものを食う気かよ」

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そして崩れた橋を、「テイクオフ!」

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…。
と、ひとしきり写真を撮ります。楽しい。|ω`)
人の居ない朝方がおすすめ。
神居古潭旭川八景の一つで、紅葉の名所とのこと。お昼頃になるとちらほら人がやってきます。

神居古潭の伝承についてはご存じの方も多いと思います。
ざっくりとまとめると、「カムイコタンはアイヌの土地で水上交通の要でもあったが、流れの激しい難所でもあったため船を沈めるニッネカムイ(悪神)が棲んでいるとされていた。その後、英雄サマイクルによって討伐され、頭・胴・あごなどの部分がはじけ飛んで岩になった。サマイクルの刀が勢い余って当たった箇所はエモシケシと呼ばれており、今も岩に刻まれている」伝承の地というわけです。
はじけ飛んで岩になった、というところが白面の者と重なりますね。
この石狩川の上流には、人食い刀(イペタム)が沈められたアサムサクトの沼という場所もあります。
盗賊(敵)が近づくと鍔が鳴り、ひとりでに飛び出て人を斬るという妖刀。
こちらは獣の槍の能力と、鉛の中に沈められていく様を想像させます。

そしてサマイクルが砦をかまえ、獣の皮を干していた場所とされているのが、橋の左側に見える大岩・神居岩です。

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白面の洞のイメージ元はあの岩かもしれません。
原作で描かれていた木々や洞、広々としたすすき野は想像の世界のものですが、何か惹かれるものがあります。

吊り橋を渡りきると、国鉄時代の名残である駅舎と機関車がお出迎え。かつて線路だった場所は整備されてサイクリングロードになっています。

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さあ。神居岩までレッツゴー。(*´▽`*)

旭川再訪・神居古潭③に続きます。