旭川再訪・神居古潭③
(2日目続き)
駅舎から左側に進んでいくと、ハイキングコースに続く階段があります。
階段を上ると道の始まり。
雨上がりなので少しぬかるんでいます。
道なりに歩いていくと神居岩の看板があります。
右回り。神居岩の頂上を目指します。
ロッククライミング愛好家が時折登っているそうです。
岩肌をよく見るとロープを固定する金具が見えます。
とても大きな岩山です。
潮君と麻子ちゃん。2人が落ちてきそうな崖。
道の右側は神居岩。左側は山の斜面。
遠くに石狩川が見えます。(写真はズームアップして撮ったもの)
日が出てきて木の葉が明るい。
目印を頼りに進め。進め。
尾根に出ると雰囲気が変わります。
神居岩頂上は標高233m。
景色が見えるのは右側だけで、左側は木が茂っています。
この見えない入れない岩山のどこかに白面の者の体の一部が隠れているのかもしれませんね。
というわけで記念撮影。
紅葉・黄葉を眺めながらぶらりぶらりと下山します。
左回りの道は右回りとはまた違った雰囲気。
なだらかで開けているせいか日がよく当たって下草が多い。
倒木の下をくぐるとテンションが上がる不思議。下り道だからかもしれません。
少し進んでいくと、神居岩ハイキングコースと神居ハイキングコースの分岐点がありました。
神居ハイキングコースは3㎞。
迷いましたが…。
無理はすまい。
ヒグマの習性、過去の事故については検索するとすぐに出てきます。
このようなパンフレットや冊子もあります。(冊子は洞爺湖旅の時のお土産)
一度獲物・敵と認識されたら逃げ切ることはできません。
大切なのは、「互いに」警戒心を持っていること。遭遇してしまったら、ヒグマの動向に注意を向けながらゆっくりと後じさり速やかにかつ静かにその場を離れること。
「互いに」というのは、ヒグマが人を恐いもの・未知のものだと思っている状態であること。
庭にきた野良猫をたとえにすれば、初めてそこで犬を見た時。見知らぬ侵入者(猫にとって庭は縄張り)に対して、最初は警戒して遠巻きにします。が、相手がじっとしたまま草でもかじっていれば、警戒心が次第に薄れて好奇心が強まります。しだいにそろそろと近づいて、それでも相手が何をしなければ、猫パンチをしてみます。その時犬がひるんで下がれば、「こいつは自分よりも弱い」と認識して大胆に行動するようになっていきます。
最初にヒグマが出会った人の行動いかんによって、次に出会った人のリスクがより高くなってしまう可能性があります。
怖いなぁと思うのは、ヒグマの獲物に対する執着心。
食べ残した餌を土の中に埋めて保存する習性があるのですが、知らずにそばを通ってしまうと「大切なエサを奪おうとした敵」とみなされて追撃されることもあるそうです。
「ヒグマから逃げる際、おとりにした荷物は回収するな」と言われているのは、その強い執着心によるものです。
とらが潮君や真由子ちゃんに執着する様は、ヒグマに似ているのかもしれませんね。
執着し、そして守り続ける原点を想像すると色々と切なくなりますが。
さて。
ハイキングもそろそろ終盤です。
そういえば。
ハイキングコースの入り口にトンネルがあるのですが、心霊スポットみたいですね。
旧トンネルを補強する形で内側にトンネルを通したようです。
振り返ると吊り橋がよく見えます。
吊り橋のたもとに戻ってくるとちらほらと観光客が歩いていました。
売店も開いていたので、紫蘇ジュースをお土産に。
日がさすと色が変わりますね。
大雪山系も真っ白ですし、冬が来るまであと少し。
今回の旅はこれにて終了。
またあちこち巡りたいです。
~おまけ~
飛行機内の地図を見るだけで、嬉しくなれるうしとら脳。