うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

里に降る雨~伊万里・大川内山①~

3月某日。旅日和。
うしとら旅のよいところは、目的地が複数あるところ。
その時の気分でぽんと飛んでいけばいろいろなものと出会えます。

(1日目)
羽田空港から福岡空港まで約2時間。
福岡空港国内線のバスターミナルからは昭和バスが運行する「いまり号」が出ています。
福岡空港佐賀県伊万里駅間は高速バスで約2時間。
札幌ーえりもが約4時間でしたので、単純に考えれば半分の距離になるのでしょうか。

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ビルが林立する福岡市街から離れるにつれて海や山が多くなり、街灯も減っていきます。
山を抜けてぽんと集落の明かりが見えて、また再び暗くなっていく様は、えりもに向かう道にも似ていました。
しばらく夜の町を走ってJR伊万里駅前に到着。
まさに焼き物の町という風情です。

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(2日目)
お宿を早めに出たものの、バスの時刻までだいぶありました。

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待機時間で周辺を散策。

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伊万里市街を流れる伊万里川にはいくつかの橋が架かっており、駅前通りを直進していくと「相生橋」に行き着きます。
観光案内によれば、「相生橋」「延命橋」「幸橋」の三つの橋を順に渡ると御利益が得られるとのこと。

相生橋:むかし。橋のたもとに、夫婦松のように仲良く並ぶ2本の松の木があったことに由来します。
相生(相老)とは、夫婦が仲良く連れ添って長命であることを示します。
夫婦、恋人が一緒に渡ると、終生仲睦まじくなれるとのこと。

・延命橋:むかし。橋のたもとに、延命地蔵があったことに由来します。
延命地蔵尊とは、新しく生まれた子を守り、その寿命を延ばす御利益があるとされたお地蔵様。
健康を祈念しながら橋を渡ると、長寿の御利益が得られるとのこと。

・幸橋:読んで字のごとく、幸いを願う橋ですね。

…この説明書きだけで、まさにあの話の舞台だなぁと思ってしまううしとら脳。

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川沿いには白い塀が続き、古伊万里や鍋島の色絵を再現したレリーフが飾られていました。

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上に載せた写真はすべて鍋島です。きれいですね。
本物は更にきれいです。

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伊万里?鍋島?一体なんぞや。
せっかくなので説明書きを覗いてきました。
伊万里駅松浦鉄道側)の2階には伊万里・鍋島ギャラリーがあり、所蔵品が展示されています。
www.city.imari.saga.jp/6969.htm

(こちらは撮影不可となっています。上記の写真は撮影OKな佐賀県立九州陶磁文化館で撮りました)

・有田焼:佐賀県・有田で作られた焼き物のこと。
秀吉の朝鮮出兵の折、多くの陶工たちが佐賀県に渡り、国産の磁器の生産が始まりました。

伊万里焼:有田・伊万里の焼き物全般を指します。(今は伊万里で焼かれたものを指すようです)
窯元で生産された磁器は伊万里の港から全国・海外に輸送されていました。
       (…天津甘栗みたいですね。天津は甘栗の産地ではなく輸出港の名前です)

古伊万里:江戸時代に焼かれた伊万里焼のこと。

・鍋島:江戸時代。佐賀県を統治していた鍋島藩が、将軍家や諸大名への献上品として特別に作らせた古伊万里のこと。
採算度外視、藩の威信をかけて作った特注品なので、完成度が非常に高く美品揃い。

…そしてその秘窯が作られた場所が、外伝の舞台である「大川内山」というわけです。

大川内山の公式サイト。そして地図。

伊万里鍋島焼協同組合へようこそ! 秘窯の里 伊万里大川内山と窯元の紹介

http://www.imari-ookawachiyama.com/access/ookawachi_map.pdf

伊万里駅から路線バスで約15分。
伊万里と有田の境にある、山に囲まれた里に着きました。

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作中に描かれていたバス停は丸にポールがついた形でしたが、さすがに20年以上も経てば形も新しくなるようです。

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バス停・駐車場と里を結ぶ橋には陶板の竜が。

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伊万里鍋島会館前には陶板の地図があり、そこから続く通りをまっすぐ行くと、道が二手に分かれています。

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看板に沿って左手方向に進むと、権現岳神社に行き着きます。
民家が並ぶ裏通り。ゆるやかな坂道です。

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9月の頃。雨の日。鳥居の前に須磨子さんが立っていて、坂道を下ってきた紫暮さんと出会います。
「里に降る雨」冒頭の舞台です。

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山に囲まれているためかウグイスの声が聞こえてきます。
作中には小鳥の描写がありますが、本当に小鳥が多いです。動きが機敏ですぐに飛んでいってしまうので写真に撮ることはできませんでしたけれど。

権現岳神社は里の氏神様で、のどの神様でもあるとのこと。
(なぜ喉なのでしょうね。窯のすすで喉を痛める人が多かったのでしょうか)
ということで。
登ります。

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少し登るとバス停が見えます。

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登ると上にもう一つ。途中林道を抜けると更にもう一つの鳥居が見えてきます。
脇には山の水が流れていて、飲むことができます。
生水なので一口でやめておきましたが、甘くて冷たくておいしかったです。

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登ることに夢中で写真を忘れたので。道のりはこんな感じです。
左右は林。右側に手すりが設置された石段が続きます。

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到着。

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昔の方は本当に神秘的な場所を見いだしますね。|ω`)
崖の中に埋まるようにして拝殿と本殿が造られています。

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里に降る雨~伊万里・大川内山②~に続きます。

洞爺湖再訪②

洞爺湖再訪①のつづき。
(3日目)

朝の洞爺湖湖畔散策。
前回の旅でも書きましたが、アイヌの伝説によると洞爺湖は湖造りのトーカラカムイが、最高傑作のピリカトー(美しい湖)として作り上げた場所だとか。
わかるような気がします。

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冬場は凍ることが多い北海道で洞爺湖は不凍湖なのだとか。
それでも島と島の間の浅い場所では薄く氷が張っていました。

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こちらの北海道ファンマガジンというサイトに湖の凍結について書かれています。

湖沼が結氷「する」「しない」の境界線はどこか – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]

船内放送の説明によれば、洞爺湖の外周約50㎞は羊蹄山の外周とほぼ同じとのこと。
これがそっくりそのまま火山の火口だなんて自然の力には恐れ入ります。

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洞爺湖でも船上からかっぱえびせんをまくとカモメが来ます。
そして中島のあたりに差し掛かると、今度は島に住むカラスが来ます。
雪に覆われてしまうので船自体が貴重なエサ場なのでしょうね。
悪さをするわけでもなく可愛いです。

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洞爺湖汽船に乗り終えて、余った時間で湖畔を散歩。
今の時期はお休み中の羊蹄丸(トム・トーヤの冒険号)を見つけました。潮君たちが乗った熱風はこちらの形に近いですね。

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洞爺湖名物のわかさいもを買って、前回撮り忘れたジオたまご。
温泉ゆでたまごのこれが美味しいのですよ。毎朝ゆでたて。洞爺湖温泉バスターミナル内で販売。
洞爺湖汽船内の売店でも買えます。2個で150円。消費期限は3日ほどとのこと。

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道南バスで再び洞爺駅。今回も楽しい旅でした。

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北海道内を走る電車の中で最後まで車内販売を続けていたスーパー北斗
明日、2019年2月28日で22年の歴史に幕を閉じます。
本当に残念です…。

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青森~函館~大沼国定公園~札幌~えりも岬の旅の時は、大沼牛牛めしを買いました。
今回は長万部のかにめしです。

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あと、JR車内限定の「とろけるチーズと手焼きいか」。おつまみだけれどこれが美味しい…!

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お弁当、お菓子、飲み物、新聞、車内限定のグッズなどなど…。こんなに小さなカートの中に色々と入っているものです。
寂しいなぁ…。
この先うっかり駅で買い忘れるとほかほかの暖房が利いた電車の中で目的地まで飲み物なしです。要注意。

前回山頂が見えなかった駒ヶ岳を横目に、銀世界を電車が進む。

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この山の上半分が吹き飛んで、砕けた岩が島になりました。
…昔話の世界ですよね。
周囲50kmの洞爺湖もかつては火山の噴火口。「サンピタラカムイが悪神を蹴ったら勢い余って有珠山が噴火しました」を素でやってしまうのが北海道。
そしてその力を越えるのが獣の槍というおそろしさ。
妖怪が怖がるわけだよなぁ。

そんなこんなで新函館北斗駅再び。
北海道新幹線の車内販売も3月15日でお終いです。

さらば北海道。
そしてこんにちは青函トンネル
入った瞬間の写真です。

右側に薄らと「青函」の看板が写っています。

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新青森駅の周辺からはアスパムが見えました。
デジカメの望遠機能って便利。

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今回の旅はこれにて終了。
好きな場は色々あるのでぼちぼち巡って行きたいです。

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ではでは。

洞爺湖再訪①

自分の好きな場所、洞爺湖再訪。
1年と1か月と数日ぶり。
(1日目)
空路は降雪があると遅延するので、今回は陸路で北海道へ。
まずは東北&北海道新幹線で東京から新函館まで。約4時間。

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自分にとっては移動時間もまた旅だったので、車内販売の縮小・廃止が決まって色々と寂しい…。

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青函トンネル30周年記念のボールペンは欲しかったのだけれど売り切れでした。
去年はちょうど青函トンネル30周年と北海道命名150周年ということで、限定パッケージや青函トンネル、開拓関連のパネル展示がありました。
(去年9月のうしとら旅の途中、帯広駅で拝見しました)
北海道JRのHPに青函トンネルの項目があったのでリンクを貼ります。

#1 海上の鉄路から、海底の鉄路へ。~青函連絡船と青函トンネル~|北海道とともにあゆんだ鉄道の138年|JR北海道

青函連絡船も北海道の鉄道も。うしとら旅の出会いのたまもの。

窓辺を走る景色を見たりうたた寝をするうちに車内放送。
「まもなく青函トンネルです」
進行方向左手に展望台が見えてすぐトンネル内に入るとのこと。
いそいそとスタンバイ。

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車内が反射してしまうのでトンネルの中は撮影できず。
入ってから抜けるまで約24分の時限でした。
もしも今、山魚と戦うとしたら24分。OPとEDとCMを抜いたらちょうどいい具合ではなかろうか…とそんなことを考えるうちに北海道。

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在来線は改札口の2階。

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北国、という風情です。
新函館北斗から洞爺まではスーパー北斗を利用します。
乗車時間は約1時間34分。
北海道のしっぽの部分。内浦湾(噴火湾)挟んでお向かい側です。

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前に立ち寄った大沼国定公園付近は銀世界。
綺麗に凍っています。

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お久しぶりの洞爺駅。

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まずは洞爺湖汽船で一巡り。冬季は中島で下船できないので所要時間は30~40分。

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お土産屋さんの話によれば、数日前までは寒い日が続いて雪も多く降ったとのこと。

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今年も海外のお客さんが多くいて、でも、みんな楽しそうにしていてほっこりしました。
小さい孫がきゃっきゃしながら雪玉を持って、おばあちゃんがおどけて逃げて見せたりだとか。遊覧船から並んで身を乗り出してカモメのエサやりに夢中になったり。雪だるまを作ったり。人間、みんなやることは同じ。(*´ `)

寒いせいか長居はしないで、静かになる時間もあってそれもいい。

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うしとら御一行様が泊まったとおぼしき洞爺サンパレスリゾート&スパ。
今度来る時は泊まりたいと思っていましたが、別館改築工事中のせいか今は一人泊まりのプランなし。

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「今日は洞爺湖に泊まろう!立派なホテルに!」
大きくて立派なホテルですね。ホント、いつか機会があれば泊まりたいな…。

でも、今宵のお宿もいい宿ですよ。源泉かけ流しのお風呂つき。
道すがら大きなつららを見つけて、これぞ北国!と記念撮影。|ω`)

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美味しい晩御飯でめいっぱい北国の幸をいただきました。

(2日目)
日帰りで登別温泉へ。
高速バス「いぶり号」を利用します。道南バスが運行する洞爺湖温泉—登別温泉路線。予約不要で1日2往復。道央自動車道を利用して所要時間は約1時間25分。

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スーパー北斗を利用すれば、洞爺駅から登別駅まで約40分。登別温泉へは路線バスで約15分です。

潮君はJR洞爺駅の前で片山&香上さん、歩さんと別れた後、電車でJR登別駅に行こうとしました。
が、とらが不調で姿を隠すことができず、電車での移動を諦めます。
この時、登別近郊に住む方たちと行きあってマイクロバスに乗せてもらい、シュムナと遭遇するわけですが…。
どの道を通って行ったのでしょうね。
国道37号線でしょうか。
個人的に面白いなァと思ったのは、バスの行き先を示す地図。「うちらの町は登別のちょっとこっち側にあるのさ」と示された地図には道路が描かれています。白い線が国道37号で太い線が道央自動車道ですが、潮君が旅をした時代では、洞爺—登別区間は未開通だったのですね。
三国峠の道路も一部未舗装でしたし、こういった細かな背景描写で変遷が見えると面白いです。
国道37号線だとすれば地図の上では線路沿いなので、電車で移動してみると潮君たちが見た景色と近いものが見られるかもしれません。(20年の間に変わっていなければ)
今回は高速バスを利用したので、それはまた次来た時に。

道央自動車道はこんな景色。

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車をとばすにはいい道ですが、お天気過ぎてシュムナの雰囲気が…(:´▽`)
先に朝の光を見てしまったせいでしょうか。
うしおととら第十七章「霧がくる」の冒頭の台詞によれば、霧が出ることはよくある様です。
室蘭から登別にかけて霧がよく出るのかな…と思って検索してみると、室蘭市では霧が出るみたいですね。

霧がないのでせめてもの湯気。

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登別温泉の間欠泉です。

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冥界の門はイメージなのでしょうか。元と思しき場所はわかりません。

地獄谷遊歩道は通行止めになっていたため入口のみ。

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せっかくここまで足を伸ばしたので、日帰り温泉に入ってきました。
温泉卵の気分でお肌もつるつる。さすがは江戸時代からの湯治の湯。

洞爺湖温泉に戻ってイルミネーション。
登別温泉の賑やかさと違って、こちらは静かで落ち着いた雰囲気。

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そして再びお宿が揺れる…。
洞爺湖は震度3でした。幸いにして余震が続くことはなく、予定していた電車も動きました。
洞爺湖温泉は近くに活火山の有珠山があることもあり、防災に力を入れているとか。
揺れる前に町内放送でサイレンが鳴って、「ああ、揺れるな」とわかりました。

洞爺湖再訪②につづく。
















プチ旅新潟原画展

2月半ばを過ぎてようやく忙しさが和らいできました。

前回また行きたいなァとひとりごとをこぼした藤田和日朗原画展。
新潟市マンガ・アニメ情報館で3月3日まで開催されています。
…というわけで弾丸旅行。

東京駅から新潟駅まで「上越新幹線・MAXとき」で約2時間。
万千代口から歩いて15分。

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好きなものは何度見てもいいものですね。|ω`)
うしおととらの追加展示は、杜綱さんの体の中に入る覚悟を決めた潮君と、杜綱さんの体の中、そして獣になった潮君の髪を梳かす麻子ちゃんの原画でした。

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東京の会場よりも静かでじっくり見ることができました。
グッズもいくつか補充されていたので、切手セットとレザー付箋を買いました。

今後は静岡(3月7日~19日)、大阪(3月27日~4月8日)で開催されるそうです。
追加作品があることを願いつつ。南からぐるりと北に戻って全国を回って欲しいですね。

旅始め・淡路島②

(4日目)
最終日。6時半。
水平線は雲が多い。

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形を変えていく雲があやかしみたいになってきました。海の上の風は速いのかもしれません。

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空が青くなっていく…。夜明けの空はいつ見ても綺麗。

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「霧は散るもんさ。朝の光の中に…」

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…もうね。これがやりたかった。
ただの自己満足だけど、TV版サントラ2のトラック5を聞きながら。

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淡路島の海から見た時に、東にあるのは紀伊半島
シュムナを散らした潮君は、紀伊半島から登る太陽の光を浴びながら、淡路島側に居た白面と対峙していたのですね。

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この先は根拠のない一個人の想像ですが。
最終決戦で潮君が身につけていた石喰いの鎧。兜の部分の額の飾りは石喰いだった頃と形が変わっているのですが、自分の中ではあの形が太陽の光のように見えるのです。
夜の闇を祓う太陽はものすごい力を持っています。
停電の夜の後、夜明けが近づいてくるのを感じただけで、空も視界も自分の気持ちも一息に明るくなったことを思い出します。

…まあそのような妄想はさておいて。
最終決戦に臨む潮君はとにかくカッコいいの一言です。
海上でとらに語りかける姿も、槍を構えて進む姿も。
そしてTVアニメ版では要所要所でトラック5がかかるわけです。お役目様とくらぎの戦いから始まって、シュムナと対峙する時も、チェシャキャットの発動時にも。
なので旅のお供に持って歩くととにかく気分が高揚します。
…自己満足ですけれど!(*´▽`*)

というわけで記念撮影。

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帰り支度を整えて、洲本から三ノ宮まで高速バスに乗り込みます。

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…実は自分の中で気がかりなことがひとつありました。

シュムナで出てきた登別~浦河のようにまだ行っていない場所はあるものの、東京国際空港羽田空港)、仙台城、遠野、青森、津軽海峡、函館、大沼国定公園洞爺湖えりも岬、黄金道路、大雪山国立公園三国峠)、旭川空港旭川駅、カムイコタン、札幌市時計台。延岡、高千穂、石垣島西表島。最北端の稚内宗谷岬)と最南端の波照間島(高那岬)。そして今回の淡路島・・・。
おまけにキリオ君の磐田市も加えて、うしおととらの旅の舞台はほぼ一巡りし終えたわけです。
原作はああも綺麗に終わっていますし、最終決戦まで体感して、これでふっきれたらどうしよう。なんて。

でも。帰りのバスの中で潮君のキャラクターソングを聞いて、また再び始まりに戻れたような気がしました。
潮君に限らず真由子ちゃんの歌も。あれはやはり最終決戦の後をイメージしたものなのでしょう。
気持ちがさっぱりします。
同じ場所の繰り返しにはなるけれど、自分はきっとこの先もうしとら旅に出るのでしょうね。

というわけで今回の旅はこれにて終了。
まだ行っていない場所もそうですが、新潟で開催される原画展にも行きたいですね!

過去であっても今現在でも。うしとら旅をされている人がいらっしゃれば、旅の記録も見たいです。
どこかに同志は…いないかなぁ…。

旅始め・淡路島①

1月某日。
淡路島に行ってきました。

うしおととらの世界では、稚内を飛び立って南下した白面と西の海から北上した潮君たちが激突し、そして獣の槍が復活を果たした最終決戦地の一つです…が。
作中の表記はざっくりです。
「淡路島上空」「淡路島沖」。
(:´▽`)…あとはハマー機関の地図だけが頼りです。

今回の旅のまとめは9割方個人の趣味で、うしとら旅とは言い難いです。
ので、先に結論だけ書いておきます。
獣の槍が復活した場所は、ハマー機関の地図を見るに洲本港の沖合だと思われます。

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洲本は淡路島の中心地。
かつては関西国際空港⇔洲本港、沼島⇔洲本港、深日港⇔洲本港を結ぶ船便が出ていましたが、旅客減少に伴って運行終了となりました。
が。実は去年の7月から今年の2月末までの間、社会実験運航として深日港⇔洲本港の区間が復活していたようです。
自分も今年になって知りました。
行くと言っても船に乗ってただその場を通過するだけですけれど…。それでも楽しくなれるのがうしとら脳のよいところ。
先に写真も載せておきます。
だいたいこのあたりになるのでしょうか。薄らと見える島影が淡路島になります。
この空の上で獣の槍の欠片が集結し、そしてこの海の上にとらが浮いていたのでしょうね。

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最初はここだけのつもりでしたが、せっかくの島旅なので、前々から気になっていた場所にもちゃっかり足を延ばしてきました。

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(1日目)
新大阪から乗り継いでJR三ノ宮。東口にあるバス乗り場から淡路島交通の高速バス(福良線)に乗りました。
福良は淡路島の南側。四国の徳島県に近い場所です。
写真の場所は福良港。
ちょうど夕暮れ時でした。

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こちらからは鳴門海峡に向けて「うずしおクルーズ」が出ています。

鳴門海峡渦潮観光なら淡路島のうずしおクルーズ船 咸臨丸


(2日目)
福良から車で約20~30分。
土生(はぶ)港から船で約10分。
淡路島の南端にある沼島に行ってきました。

兵庫県南あわじ市〜沼島〜

中国の創造神話では、「万物がまだ混沌としていた時代、軽い気がのぼって陽となり重い気が沈んで陰となった」とされており、うしおととらの世界ではこうして別れた陰の気が白面の者になりました。
日本の創造神話はどうかと言えば、やはり混沌とした世界だったようです。
イザナギイザナミが天沼矛(アマノヌボコ)を天から下ろして混沌とした海をかき混ぜ足がかりとなる島を作った」。
矛の先から落ちた潮がおのずと凝ってできた島。オノゴロ島と呼ばれる場所の最有力候補地がこの沼島であると言われているそうです。

実はここにも岩柱があります。
港から歩いて約30分。上立神岩と呼ばれています。

高さは約30m。

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海に向かって右手にある坂道を降りて行くと海面に近い場所から眺めることもできます。

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漁船で島を一周する「おのころクルーズ」にも乗りました。
海と空と島が大好きです。|ω`)
色々な奇石の中には、冥界の門もありました。
穴口と呼ばれる場所です。

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岩に走る白い筋が印象的で、蛇のようにも、吸い込まれる煙のようにも見えました。

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実際のところはどうなのでしょうね。

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静かな漁師町で島の空気を堪能しました。

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さて。福良に戻って今度は渦潮。|ω`)
今年初の海を満喫します。

鳴門の渦潮は独特の地形と潮の満ち引きによって生まれます。見ごろは、春と秋の大潮の日。
船は徳島県側と淡路島側の両方から出ています。
海面に段差ができて渦を巻いていく様を初めて見た時の驚きは今でも鮮明に覚えています。
冬季はカモメの餌付けができます。
船の横に並んで飛ぶ姿は一見の価値があります。

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油脂、砂糖、塩、添加物不使用。魚粉を生地に練り込んだ健康志向の特製パン。

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太平洋側から見た大鳴門橋

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この橋の下を行き来して潮の流れを観察します。

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潮の満ち引きの大きさによって渦の大きさも変わります。今回は小さな渦でしたが、春と秋の大渦は直径20~30mにもなるそうです。横倒しになった岩柱がぐるぐると回っているようなものですね。

海の表情はとても豊か。

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何ものにも負けないその意より「潮」と名付けられた潮君。
その潮の流れさえも飲み込み抑え、槍をねじ切る白面の額は渦潮のようにも見えました。

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正直なところ、自分の中での白面戦は淡路島の印象が強く残っていました。お役目様の岩柱も、島国のかなめという表記も、地震が起きて行く様も、淡路島のイメージとどこかで重なっていたのでしょうね。
当時はまだ西の海とはご縁がありませんでしたし、初めてうしおととらを読んだ頃に阪神淡路大震災が起きたからかもしれません。
ある日唐突に訪れる避けようのない災害は白面のようです。
だからこそ。先の北海道胆振東部地震の時にも思いましたが、いざという時に助けてくれる人の優しさほど心にしみるものはありませんね…。
昨年9月のうしとら旅は、温かなご飯の美味しさを実感した旅でもありました。
…幸いにして直接的な被害は停電だけでしたけれど。

 

(3日目)
本日も晴天なり。
洲本へ移動する前にもう一度うずしおクルーズ。

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大鳴門橋の先は播磨灘
この先に続く海と空は西の妖大戦で四分守と戦ったところ。
うしおととらは日本の中を東へ西へと旅をします。そして最終決戦では、彼らが旅をした土地が再び舞台となりました。
瀬戸内海と淡路島。
たった一つの橋を挟んだ、遠いようで近い世界です。

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福良バスターミナルから洲本高速バスターミナルまでは路線バスで約45分。
そして洲本港から冒頭に書いた深日港へ向かいました。
深日(ふけ)洲本(すもと)ライナー。

深日洲本ライナー - 大阪湾をつなぐ!広域型サイクル・ツーリズム事業
船会社を変遷し、久方ぶりの復活です。

*2019年8月現在、集客が見込まれる(春~秋)の土日祝日限定で運行されているそうです。今年は10月27日まで!

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片道約55分。小さな船でデッキに出ることはできませんが、窓辺に張り付いて海面に近い位置から海と空とを眺めていました。
もちろんTV版サントラ2のトラック5と14を繰り返しながら。|ω`*)
鎧の潮…カッコいいです。

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反対側の窓から見える海は光の加減で鉛のよう。
遠くに見える島は和歌山県に属する沖ノ島・神島・虎島地島

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対岸の深日港に到着。ここは大阪府の最南端。岬町というところ。

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次の便までぷらぷら歩いて釣り堀・岬の堤防から淡路島を眺めて楽しみます。

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午前4時29分。淡路島沖。
「なァ…とら…槍が帰ってきてくれたよ…」

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空がどこまでも広い…。

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帰りの時刻になったので、深日港から洲本港へ。
今度は淡路島側から先ほど渡った紀伊半島を眺めます。

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ちょうど夕暮れ時を迎えて淡路島の南西が淡く色づいていきました。
雲が出てきましたが明日の天気は晴れるでしょうか。

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旅始め・淡路島②へ続きます。

暮れの話と新年の話

あけましておめでとうございます。
2019年もまた、うしとら旅を楽しみたいです。

稚内の旅も昨日のことのように思っていましたが、数えてみればもう2か月。
年の瀬に追われているうちにあっという間に年が明けました。
ここに書きこむ前に過去の記事を読み返してみたのですが、自分でもびっくりするぐらいに痛いですね。
読む方への配慮がすっぽり抜けて、自己満足といいますか、ただのメモ書きといいますか…。
支離滅裂とまでは行きませんが、自分の頭の中だけで完結している文章ですね。(:´▽`)
気を付けていきたいと思いますが…たぶん今年もこんな感じです。
そぞろ神の導くままに徒然と。のんびり生きていきたいです。

 

去年のプチ旅まとめ。
其の一。

11月12日~20日に池袋で開催された藤田和日朗先生の原画展。
原画を見るのは2回目ですが、本当に素晴らしかったです!!
ライブドローイングのイラストも展示物は全て写真撮影可という大盤振る舞いで行列ができるほどでした。写真や印刷には出ない原画の勢いを楽しむべく、何度か通わせていただきました。
今年は1月26日~3月3日まで新潟市マンガ・アニメ情報館で開催されるそうです。
こちらもお休みが合うようならば伺いたいと思っています。

原画展公式サイト:

藤田和日郎原画展 | TOP

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とにかく描写が細かくて…惜しみない熱意を感じます。

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目の保養にいそしんだ後は、お土産コーナーへ。
個人的には、うしおととらの記念切手が気に入っています。台紙の上の部分はポストカードになっています。
旅土産の横に添えるとそれっぽさが増しますね。

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其の二。

11月某日。静岡県磐田市の見付天神に行ってきました。
うしおととら第三十八章「「あの眸は空を映していた」で描かれていたしっぺい太郎にまつわる場所です。

しっぺい太郎の伝承は、大まかにまとめると以下のようになっています。

今から700年ほど昔。東海道の宿場町として栄えていた遠州府中見付の町には人身御供の習わしがありました。毎年秋になると白羽の矢がたち、その家の娘を白木の棺に入れて見付天神の境内に供えるのです。信濃の国から訪れた僧、一実坊弁存は天神が人身御供を求めるはずがないといぶかしみ、人身御供を求めるものが狒々の妖怪であることを突き止めます。狒々が娘を連れ去る時に「今宵この場に早太郎はおるまいな。信濃の国の光前寺、早太郎には知らせるな」と言っていたことから、弁存は信濃の国にある光前寺に向かいます。人身御供の代わりに白木の棺から飛び出した早太郎(磐田市の呼び名ではしっぺい太郎)は狒々の頭を打ち取りましたが、その戦いで深手を負い、光前寺の住職の元で息を引き取ったとされています。

作中で真由子ちゃんの祖父が語っていた昔話と狒々たちの歌はこの伝承が元なのですね。

新幹線を利用する場合は掛川駅で降車して東海道本線に乗り換えます。
JR磐田駅北口から見付までバスが出ています。

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見付下車後、進行方向に看板があります。信号を左折してしばらく行くと木戸風モニュメントが見えてきます。

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見付は多くの人が集まる宿場町であったため、色々な宗派の寺社が集まっていたそうです。
駅北口にある観光案内所でもらった地図にも寺社のマークがついています。神社の多くは小さな社です。
キリオ君が泊まっていたのも小さな社でしたね。

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見付天神に向かう途中にあった愛宕神社。一里塚は工事中でしたが折角なので登ってみました。

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途中にあった小さな建物。

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広々とした本殿前。

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振り返ると町が見えます。

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愛宕神社の前を通り過ぎて看板を右折。道なりに進んでいくと見付天神の鳥居が見えてきます。

f:id:matatabibakari:20190830123137j:plainこの奥にある赤い鳥居の右横にしっぺい太郎の像があります。

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空を見上げるしっぺい太郎。
見付天神は「天神」の名前の通り菅原道真公が祭神です。

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見づらくなってしまいましたが、拝殿の右奥にある公園内に霊験神社が建っています。

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しっぺい太郎の伝承は長野県・光前寺のHPにも掲載されています。

光前寺の早太郎伝説
うしおととらの中に登場したしっぺい太郎は死ぬことなく主人と暮らした地に戻ります。
そしてしっぺい太郎の役割を果たしたキリオ君もまた、新たな一歩を踏み出します。
しっぺい太郎の物語を悲しいままで終わらせない作者の優しさを感じました。

さて…。キリオ君と真由子ちゃんが出会った海岸はどのあたりなのでしょうね。
作中では人家との間に防波堤があって、階段を登って海に降りるようです。また、海岸線は砂浜で、海に向かった時右側に山が見える場所のようですが、実在しているのかはわかりません。

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こちらは地図の右端。福田漁港の隣にある海岸です。
波が立ちやすいようでサーファーの方々が訪れていました。海岸線は砂浜でしたが民家は遠く、堤防はありませんでした。
見付天神のお祭りは福田海岸(福田公園と書かれたあたり)で行われているようなので、再訪する機会があればそちらも覗いてみたいです。

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しっぺい太郎の根付守りを原画展のお土産に添えて。
此度のプチ旅はこれにて終了。今年もよろしくお願いします。

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