うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

遠野まつり④神社再訪

遠野まつり③の続きです。
(3日目)
お祭りということで、遠野駅前から遠野郷八幡宮までシャトルバスが出ています。
神社で待機していると、祭囃子が聞こえてきました。

ししが参る。神輿が参る。

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拝殿前でししが舞う。

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踊り終えて一休み。

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芝生に寝転ぶししの皮。

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すかさず休みにきたトンボ。

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内部はこうなっているようです。

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祭囃子の音は途切れず、続々とししがやってきます。

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この神々しい祀りの姿と、人に戻る姿がいいですね。
ブルーシートでお弁当を食べながら地区の子どもたちが遊んでいます。
互いに踊りを踊ってみせたり、隣の屋台で買い食いをしたり。

ししと神輿が到着した後、流鏑馬神事が始まります。

遠野まつり⑤へ続く。

遠野まつり③遠野郷八幡宮

遠野まつり②の続きです。

(2日目続き)

遠野郷八幡宮
広い境内はひっそりとしています。

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遠野郷を統治していた阿曽氏の城の鬼門を鎮めるために勧進された神社のようです。

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境内には十二支を祭った社もあります。

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ふと気になったのがこちら。
鍛冶神社と書かれています。

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格子の隙間から中が見えます。
左側。

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そして右側。

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いつ頃のものなのでしょうね。

流鏑馬が奉納される場所には縄張りがされていました。

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余談ですが。
遠野まつりを含む3日間(この年は15日、16日、17日でした)は、金文字の御朱印が頂けます。
(書置きのみ・100枚)

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また明日、再訪します。

遠野まつり④へ続く。

遠野まつり②しし踊り

遠野まつり①の続きです。

(2日目)
遠野まつり1日目。

遠野まつりのパレードまで少し時間があったので、伝承園にも立ち寄りました。

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お目当ては食事処で売っている「やきもち」。
蕎麦粉を混ぜた生地の中に、くるみ味噌だれが入っています。
クルミと黒ゴマを混ぜ込んだ黒糖蒸しパン、「がんづき」も頂きました。
「ひっつみ汁」も頂きたかったのですが、それはまた次回のお楽しみ。

(2016年の遠野旅で観光バスを利用した時には、こちらのお店でお昼を頂きました。ひっつみ汁と焼き鮎に「けいらん」(もち粉の皮でこしあんを包み、温かな茹で汁と一緒にいただくおやつ)がついた定食です。鳥だしとゴボウの風味が滋味深く、柔らかな小麦生地の具が美味でした・・・|ω`*)
地域を食するというのもまた旅の醍醐味ですよね。

さて、伝承園ですが、不思議な女子キャラが増えていました。
こういった系統はあちらこちらで見かけるようになりましたけれど、お客さんが求めるのでしょうか?

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食事処が開くまでの間、施設内をぐるりと回ります。

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南部曲がり家にお邪魔して、おしら堂にもお参りを。

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オシラサマは、馬と女性が二体で一体となった神様。
桑の木を彫って作られており、貫頭衣のような布をかけて祀ります。
伝承園のおしら堂には、各地で祀られていたオシラサマが集められており、1枚100円の布を納めて願い事を書くことができます。

オレンジの布に隈取を書いて、ぐるりと回って工芸館。
「しし踊りは今どのへんだろうね」
と栗を焼いている方々が。地元らしい素朴な語らいにほっこりさせていただきました。

食事処は11時開店。
昼食代わりのおやつを買って、遠野駅前に戻ります。

遠野郷しし踊りでは、世話人(一名)、旗持ち(一名)、種ふくべ(一名)、ふくべ(正式には十二名)、中たいこ(正式には十二名)、刀かけ(正式には十二名)、中立(しし一名)、太鼓、笛、前しがり(しし)、後しがり(しし)(正式には十二名)で一組となります。
一つの役を十二名で演じるのが基本ですが、踊り手の確保が難しくなったため、今は自由になったそうです。

ししたちは家の前、商店の前で褒方(ほめかた)を行います。
しし踊りと歌を贈り、祝福を受けた家の人は「花代」を包んで渡します。
うまく言葉にできないのですが、暮らしに沁み込んでいるこの様が「何かいいなぁ」と思うのです。

*顔が見えてしまうため、写真は控えさせていただきます。

各地区を発ったししたちは、踊りながら大通りを目指します。
市役所前を起点として遠野駅前までが今回のルート。
程よい縁石に陣取って、しし踊りが来るのを待ちます。

太鼓の音に、踊り手たちが。
威勢のよい掛け声とともに神輿が通り、餅をまき、持ち手のついた賽銭箱を子どもたちが運んでいきます。
賽銭箱は地区ごとにあるようです。
最初の子に渡したら、次の賽銭箱がやってきて…お餅をたくさんいただきました。
タオルをくださったところもあります。
ちょうど日が差してきたので、頭にタオルを載せました。

地区を示す旗を立て、ししたちがやってきます。

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花巻のししは鹿でしたが、遠野郷のししは集合体です。
目は鹿、角は牛、鼻は竜。耳はその三つを合わせた形。
鼻には馬のタテガミで作った髭がついています。
角と角の間にはタテモノと呼ばれる札があり、家紋や神社の名前が書かれています。

ししの長いタテガミは、ドロノキという木材をカンナで薄く削ったものでできています。
踊りの最中に抜けたものを拾うと御守になると言われています。
生木を削っているからでしょうか。手にすると不思議と柔らかくしっとりとしています。

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うしとら脳と笑われそうですが、このタテガミを見ているとなんとはなしにとらが浮かびます。

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しし踊りだけでなく、南部ばやし、さんさ踊り、神楽舞などもあります。
地域の伝統芸能が一同に会するといった感じです。
神楽舞で使うゴンゲサマは遠野物語にも出てきますね。
女性の衣装は色もとりどり。

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遠野祭りは2日間。
1日目は大通りのパレード。昼の部と夜の部があります。
2日目は遠野郷八幡宮でしし踊りを納めます。
本当は夜まで見たかったのですが、終電に間に合わなくなってしまうので。
昼の部を見終えた後、遠野郷八幡宮に移動しました。

遠野まつり③へ続きます。

遠野まつり①花巻温泉

2017年9月某日。
遠野まつりを見に行きました。
出だしが遅れてしまったせいで、遠野のお宿はすでに満室。
遠野の美味しい朝ごはん…と未練を感じつつも、それはまたの機会にさせていただいて。
これまた前から気になっていた花巻温泉に泊りました。

(1日目)
東北新幹線を利用して新花巻駅に到着。
駅には地元を紹介する展示スペースがありまして、送迎バスの時間までそちらで過ごさせていただきました。

花巻のしし踊り。遠野のものとは異なりますね。

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こちらは鹿の特徴が出ています。

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狩猟で得た鹿への鎮魂とも言われるしし踊り。この説によりますと、「しし」とは野山で得た「肉(しし)」を意味するようですね。
衣装の色使いは陰陽五行にも通じるらしく、修験道の山伏が伝播したのではないかとも。
静岡県のごく一部にも「鹿踊り」というものがあり、そちらから持ち帰ったという説もあります)
様々なものが習合されて今の形になったのでしょうね。
花巻のしし踊りはまだ見たことがありませんが、踊りながら自身で太鼓を鳴らすようですね。

さて、こちらは釜石の虎舞コーナー。

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2016年の遠野まつりでも、駅前で踊っていました。

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初めての東北旅の中でも書きましたが、こちらは漁村に伝わる踊り。
板子一枚下は地獄という危険と隣り合わせの漁師たちが、無事に帰還できるようにと祈るものでもあったようです。

さて、送迎バスに乗って花巻温泉へ。

ちょうど秋バラも咲き始め。

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敷地が広いので散歩が楽しい。近隣の地図ももらえます。
日暮れてきましたがちょっとお出かけ。外灯が少ないようなので、旅常備のミニライトを持参。
熊よけの鈴があちこちにあります。

釜淵の滝。

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大岩のくぼみにかかった水の跳ね返りは、レース編みのヴェールのようにも見えてきます。

滝を挟んで反対側の斜面を登ると道路があります。
しばらく登って行くと、羽山神社に着きました。
遠野郷八幡宮と同じく、9月17日が例大祭のようです。しし踊も奉納されるのでしょうか。


すっかり暗くなったので、バラ園と散歩はこれにて終了。
戻って温泉を堪能して、晩御飯を頂きます。
バイキング形式なのですが、釜飯は米から炊く本格派で、おかずも色々ありました。

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遠野まつり②へ続きます。

2017年西の海③

(4日目)
新城島へ行きました。が、サンゴも魚も減っていました…。
やはり年々縮小しているようです。
海の色は変わらず綺麗でした。
新城島はあまり人が訪れないので、ビーチコーミングをすると楽しいです。
紫外線が強いのでサングラスと日よけは必須ですが、色々な貝殻が拾えます。

 

(5日目)
西表島の最奥へ。
シュノーケル使用の素潜りなので浅いところまでしか行けませんが。
第三十四章「西の国・妖大戦」でちらりと出てきた海の中は、こんな感じだったのでしょうか。

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(6日目)
昨日と同じなので省略します。

 

(7日目)
お土産を買って、また来年。
途中ちらりと見えたのは宮古島の西平安名崎。

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此度の旅はこれにて終了。

2017年西の海②

(3日目)

今日は夜明け前から出発です。

西表島・上原港。
まだ三日月が残っています。

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船で沖合まで移動して…。

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洋上の日の出を眺めながら、あの台詞を呟きます。

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うしおととら第五十四章「太陽に命とどくまで」。
TVアニメ版では潮君の台詞とともに雲が晴れていきましたね。

さて。テンションを程よく上げたところで、お宿に戻って朝ごはん。
今度はガイドさんの車で移動して、ピナイサーラに向かいます。

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カヌーで川をさかのぼり、山道を登って滝の上へ。

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空と大地と森と海。

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沢に足をつけてお昼ご飯。

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滝の上の沢は綺麗ですが、たまり水には決して触れないように。
バクテリアが繁殖しているので破傷風などを引き起こします。
(「最悪死にます」とはガイドさん談。毒をもつ生物もいますので、やはりガイドさんは命綱)

山道を降りて滝下へ。
落差は54m。

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滝壺で泳いで帰り道。
うしおととら第三十五話「満月」再び。
カニマジムンの棲家です。|ω`)

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潮が引いて河口は干潟に。
その広さに圧倒されます。

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そこに棲む生き物を探しながらの、干潟散策は楽しかったです。
鋏を振るシオマネキも可愛かったですし、マングローブの中にもお邪魔しました。

カニマジムンの大元は、おそらくノコギリガザミでしょう。
英語名はマングローブクラブ。
このような干潟に巣穴を持ち、貝類などを捕食します。
あの大きな鋏脚で捕まえて、貝殻ごと砕くとか。
野生のものはまだ見たことがありません。
悲しいかな。変化すると人を捕食する彼らも、現実世界においては人に食べられてしまいます…。
食べてみたいという方は、レストランに行きましょう。
ノコギリガザミに限った話ではありませんが、観光客各々が旅先で気ままに採取すれば、あっという間に死滅します。
万が一干潟で見つけても、見るだけに留めておきたいものです。

西の海③へ続く。

 









 

2017年西の海①

2017年6月某日。
三度目になる西の海です。
何度来ても飽きません。唸る大自然に感謝です。

(1日目)
羽田空港から石垣島へ。
大空を飛ぶ。って気持ちいいですよね!

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海中心の予定でしたが、昨年よりも南風が強く…。
現地ガイドさんと相談して、内陸のツアーに変更です。


(2日目)

高速船を利用して石垣島から西表島へ。
アダナデの滝へレッツゴー。
海から川へ。川から沢へ。後はひたすら沢登り。

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服の下には水着着用。胸まで水に浸かります。|ω`)

道中、蛇にも遭遇しました。
サキシマスジオ。無毒の蛇です。
つぶらな瞳が美しい…。

道中お昼を頂いて、午後に目的の滝に到着。

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光覇明宗山岳修行(違う)。
滝に打たれてしばし瞑想。そして滝壺にどぼんと飛び込む。

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真水は浮力が弱いので、ライフジャケット装着です。
ぷかりと浮かんでのんびり水浴。緑色が目に優しい。

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水が濁っている。と思われるでしょうが、この森の栄養分を含んだ水が海を豊かにしているのです。
浅瀬を覗けば小魚や川エビ。泥の中の小さな穴にはシャコやカニが棲んでいて、時折泡を出しています。
昔は本州を流れる川でも、こんな風景が見られたのでしょうね…。

来た道を戻って帰ります。
岩場は危ないので写真はなし。
帰り道で見つけたアダンの木。

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この日は西表島に宿泊し、ナイトツアーで星を見ました。

西の海②に続きます。