うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

ガジュマルの木

キジムンとガジュマルについての覚書。

キジムン(キジムナー)と呼ばれる妖怪は沖縄地方に棲む妖怪です。
樹木の精霊で魚が好物。人に近しい姿、生活をしており、手助けをしてくれることもあります。
ただし恨みを買うと怖い一面も…。
このキジムンが宿るのがガジュマルの木と言われています。
日本では屋久島以南、南西諸島に自生する木で、幹や枝から気根を伸ばし他の木に絡まりながら広がります。
横へ横へと移動するので「歩く木」と呼ばれたり、絡めた木を枯らしてしまうことから「絞殺しの木」とも呼ばれています。
日よけであったり風よけであったり、街路樹として植えられることも多いようです。

f:id:matatabibakari:20190402230419j:plain

ガジュマルの木

屋久島で撮った写真です。一本のガジュマルの古木が車道をまたいで立っています。
人家が写らないように撮ったのでわかりづらくなっていますが、左下のやや斜めになった隙間は車一台分の大きさです。(通り道を覆わないように気根の先が切られています)
この怪しくも堂々たる姿を見ていると、精霊が宿ることにもうなずけます。