うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

原画展と仙台再び おまけ編~栗駒山中~

(2日目)
仙台から栗駒山近辺へ。
栗駒山は宮城・岩手・秋田の3県の県境にある山で山頂付近は高山の植生となります。
登山道は3県からそれぞれ出ていますが、登山装備が必要なので、今回は路線バスに乗って山の雰囲気を味わうことにしました。

JR一ノ関駅前から、「厳美渓・瑞山・須川温泉線」という岩手県交通の路線バスが出ています。
本数が少ないため事前に時刻表の確認が必要です。

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栗駒山中」という台詞はTVアニメ版のみの登場。原作では「遠野の近く」と表現されています。
いずれも高速道路の建設が始まったために住処を追われるのですが、実際の東北自動車道栗駒山・遠野を通っていません。
あやかしの海や遠野と同じく、イメージの世界なのかもしれませんね。

路線バスで終点の須川温泉まで約1時間20分。往復合わせて1日4便です。
須川温泉は岩手県側の登山道(須川コース)の入口にあたり、経路は国道342号線になります。

町中を抜けて厳美渓の入口へ。厳美渓伊達政宗が好んでいた景勝地とのこと。
渓谷の向かい側は派手といいますか、昭和の観光地の名残があります。

通り過ぎてしばらく行くと、茅葺屋根の形を踏襲しつつ、トタンで覆ったような農家が見えてきます。

骨寺村荘園遺跡付近。山に囲まれた平地に田んぼが広がっています。このあたりの家は栗駒山の吹き下ろし(山の斜面に沿って吹く強い風)を受けないように、西側に防風林を備えています。

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国道342号線は1975年に栗駒山の北側の山腹を削って造られました。
その後も何度か拡張工事が行われ、途中にはダム湖も見られます。

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地図を見てみると、道路によって山が分断されています。
平成6年からは保護区に指定され開発が緩やかになりました。

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道路脇に大木が残っています。

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標高700m~山頂にかけてはまだ手つかずのブナ林が広がっているそうです。
「いつもすずしい風のあそぶブナ林もいいし、冷たい清水の湧いているあの泉もいいなぁ」

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平成6年といえば2004年。ここが直接のイメージ元ではないと思いますが、潮君たちの1990年から数えて14年間開発が続いていた…と思うと切なくなります。

登山道入口に到着しました。

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バスの終点は標高1129m。(栗駒山山頂は1626m)
登山客が主ということもあって、路線の時間は潔いですね。

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折り返しのバスが出発するまでに30分ほど時間がありました。
…ので、温泉へ。|ω`*)
タオルは現地でも売っています。

山に来た!という感じの露天風呂です。

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いい湯加減。お肌がつるっとします。

元来た道を通って骨寺村荘園跡へ。
こちらで昔ながらの田んぼ道を堪能して今回の旅はこれにて終了。

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