うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

旅巡り③函館市内①

うしとら旅②の続きです。

訪問予定地とは別に、運転手さんのおすすめで函館山にも立ち寄りました。
夜景で有名なあの場所です。

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函館湾内の水深はさほど深くないので、コンクリート工場などは敷地から長い堤防を伸ばしてそこから直接船に乗せるそうです。面白いですね。

そして。
意外と便利なカメラのズーム。

赤い屋根と礼拝堂を備えている建物は、カトリック元町教会(左奥)。
桜が咲いた庭園に囲まれている建物は、函館ハリストス正教会(手前)。
一風変わった茶色の屋根は、函館聖ヨハネ教会(右手)。
ちなみに。近くにある黒屋根の寺院は東本願寺函館別院です。

この地区が、対吸血鬼戦の舞台となった教会の大元かもしれません。

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うしおととら第十五章「汝、歪んだ夜よりきたる」。
個人的には、「カトリック元町教会」の外観が一番似ている気がします。
塔の出窓の張り出し方や、門の上のマリア像。
内部は写真撮影不可ですが、大聖堂内の祭壇はローマ法王から贈られたもので、キリストの生涯をモチーフとしているそうです。
(開館時間が10:00~16:00のため、今回は断念しました)

チャチャ登りと呼ばれる坂道の途中に建っています。
火事の多い地区であり、現在の建物は大正時代のものだそうです。

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尖塔は十字架ではなく、風見鶏が付いていますね。
これはこれで綺麗なのですが…。
ちょっとだけ雰囲気を求めてみました。

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すぐ近くにある函館ハリストス正教会ロシア正教の教会です。

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こちらも大正時代に再建された建物で、囲むように庭があり、花木が植えてありました。

1859年、函館は長崎、横浜とともに対外国貿易の拠点として開港されました。
長崎の出島とは異なり、外国人居住地が市街地に混在したため、異国情緒ある街並みを残しています。
吸血鬼が渡ってきたのは江戸時代以降なのですね。

近くにある八幡坂は唯一海まで見通せる坂道です。

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この先に見える船が、青函連絡船記念館摩周丸になります。
こちらは後ほど向かいます。
まずは吸血鬼繋がりで、外国人墓地に行きます。
運転手の方から、「思っているのとは多分違います」と幾度か念を押されました。
たぶん「外国人墓地」を見たい人にとっては求めるものと違うのでしょうね。
自分の場合求めるものは「作中に出てきた舞台」なのでその辺りは気にしません。

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海に面したこの場所を墓地として選んだのは、せめて故郷に通じる道を見せてあげたかったのかもしれません。

外国風の墓石はありますが、数はさほど多くありませんし、日本人のお墓も混在しています。
本当の意味での「墓地」ですね。

とらは「なんで人間は、自分が死んだあとも自分の証拠をこの世に残したがるんだ?」と独り言を言っていましたが、作中に出てくる吸血鬼も、母親の肖像画を持っていましたね。
残された者が支えとして、死者が傍にいた証を残すのでしょうか。

こちらは鏢さんが立ち寄っていた、中華山荘の入り口です。
中国籍の方の墓地になります。

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作中の門柱の形を見ると、こちらから出入りしていたのかもしれません。

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斜面に建てられているので、こちら側から出入りすれば、下から仰ぎ見る形で外国人墓地が見えそうです。

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おいもを売っている店舗はありませんでしたが、外国人墓地の先には喫茶店があるそうです。

橘医院まではさすがに探せませんでしたので、次の場所に行ってみたいと思います。

旅巡り④へ続きます。