北海道⑧時計台
北海道⑦の続きです。
(3日目)
お宿のモーニングサービスで新聞を頼むことができたので。北海道新聞を頂きました。
さて、帰宅前にもう一度。
雪の後の時計台です。
軒先につららが下がっています。
雪女・朝霧が呼び出した「垂氷」と「銀竹」は、つららの別称。
内覧です。
雰囲気は木造の学校。
振り向いてみた玄関です。
入って左横は資料室。
時計台の図面も保管されていました。
正面の展示室です。
朝霧が大雪山に去った後、一度建物を解体して修復工事が行われたようです。
農学校時代の模型もあります。
ヤスさんが駆け上がった階段ですね。
車椅子用のエレベーターもあります。
2Fは講堂みたいです。
時計台の機関部についてのパネル展示もありました。
実物と同型の振り子時計。
人の背丈ほどの大きさです。
夏の間、雪女の母娘は機関部の天井に氷となって潜んでいました。
昔話では、「人には話さない」という約束を破った人間の男の元から雪女が去っていきますが、うしおととらのお話の中では「正体を現した」雪女の元から、人間の男が去っていきます。
異種婚姻譚のタブーを犯してしまったのは、朝霧の方だったのですね。
人間と妖怪は相容れないとしながらも、「でも…それでも恋しい男と…一緒になりたいものなあ…」と呟いた朝霧の心境は切ないですね。
2年で別れることが決まっていた紫暮さんと須磨子さんも同じ気持ちだったのかもしれません。
札幌駅から新千歳空港へ。
新千歳空港から羽田空港へ。
長いようで短い3日間。
此度の旅はこれにて終了。