旅の心得・災害時
まずは下調べ。そして準備。
計画する時は余裕をもつこと。
自分はあくまでお客さん。生活する人、生き物優先。風狂いを忘れずに。
不慣れな土地での無理は禁物。ガイドさんは命綱。
一人旅の醍醐味は自由気ままにできること。
計画はベース。変更上等。
心残りは次の楽しみ。
そして災害時の行動も頭の隅に。
…先の北海道胆振東部地震で全域停電に遭遇したので、やはりこれも大事だなぁと。
以下は自分用の覚書。
旅先で災害と遭遇したら…。
①まずは安全確保と深呼吸。正しい情報を入手する。
②持ち運びしやすい飲食物、便利グッズの確保。(必要以上に買い占めない)
③体を休められる場所の確保。(とにかく体力温存)
④生存報告、必要事項の連絡。移動、帰宅手段の検討。
①について。
・台風など、あらかじめわかっている危険はとにかく避ける。
・地震の時は転倒、落下物、ガラスの破損に注意。壁、崖、水辺からはすぐに離れる。
・停電に備えて明かりを確保。
・夜が明けるまで出歩かない。
・情報収集は公共機関(最寄りの有人駅・空港・案内所・宿泊施設など)と公式HP。
・ネット情報はデマの温床。時間が経つほど嘘が増える。
(#拡散希望=出所不明。伝え聞いた話は当てにならない)
・最速で震度が出るのはNHK。ただし全国ニュースは限られた情報の繰り返しになるので、現地の防災ラジオの方がタイムリー。
交通の要所となる大きな駅は災害対策がされており、ホワイトボードに最新情報が掲示されます。
宿泊施設にはラジオがあり、ホールにおいてくれます。
自家発電装置のあるホテルならば、携帯電話を充電できる可能性があります。
(宿泊者限り)
・安全点検が終了するまで、バス、電車、飛行機は運休する。
・タクシーは無線で本部と連絡ができるので、道路自体に被害がなければ動く可能性がある。ただし。燃料は限られるので、移動するならば早いうちに。
・大きな町、公共施設がある場所から順次電力が回復していく。
北海道で地震に遭遇したのは旭川。震度4程度の揺れで建物や道路に被害はありませんでしたが、停電ということでライフラインがストップしました。
旭川駅は観光案内所も入った交通の要所。ホワイトボードはこのような感じ。
この日は前日に台風が通過し、一部で倒木被害も起きていました。
夜間作業で復旧を目指す予定でしたので、ああこれはもう終日動かないな…と早めに諦めがつきました。
高速バス:終日運休。
旭川空港の発着便:旅行計画の段階で、ほぼ満席であることは確認済み。
*市役所の方に伺ったところ、降雪などで新千歳空港が閉鎖されると着陸できなかった飛行機が旭川空港や帯広空港に回ることになっている、とのことでした。混雑する前に空港の窓口で手続きできれば、利用できる可能性はあります。
帯広空港:旭川ー帯広は1日4便。山間を抜ける。全席予約制の高速バスで約4時間。
女満別空港:午後には閉鎖。道東はライフライン復旧に不安あり。
結論。
震源地は遠く、余震の影響はほぼないだろう。旭川空港はすでに待機者が大勢居るだろう。旅程にはまだ余裕があるので停電が復旧するまで休める場所を探して待機するか、元々の旅程通りに移動できれば明日予約していた飛行機で帰宅できる。
教訓。情報はこまめにチェックすること。
②について。
・停電すると上下水道、自動販売機、店舗のレジ、信号機などがすべて止まる。
・最大の問題はトイレの確保。
・大型店は開店できない。
・ATMも使用不可。
・両替機も使用不可。
・コンビニは店舗のレジが別電源であれば営業している可能性がある。
災害時に飲料が提供されるタイプの自動販売機もありますが、まんべんなく設置されているわけではありません。
簡単に食べられるパンなどはすぐに売り切れてしまいます。
意外だなぁと思ったのは、栄養剤売り場においてある栄養補給用のゼリーとパン棚の下に置かれているカロリーメイトブロック。栄養バランスもよく常温で保存できるのに、不思議なことに残っていました。(他の食べ物がなくなれば当然買われていきますが)
これまた個人的な見解ですが、人は普段食べ慣れているものに手が伸びるのかもしれません。
あると便利なもの。
・懐中電灯。(窓から入る光だけが頼り。夜になると建物内は真っ暗に)
・電池。
・除菌ウェットティッシュ。
・トイレに流せるティッシュペーパー。
・水、麦茶。(カフェインの含まれるお茶、コーヒー類は利尿作用があるので避けました。飲むほかに、タオルをぬらして体を拭いたり)
自分が旅支度に入れておくもの。
・ミニライト。(島旅の夜の散歩、停電用に)
・ウェットティッシュ。
・トイレに流せるティッシュペーパー。
・常備薬一式。
(胃薬、頭痛薬、酔い止め、葛根湯、絆創膏、消毒液、抗生剤入り軟膏、マスク、うがい薬、湿布、目薬など)
・タオル。
・ソーイングセット。(小さなはさみ付き)
・ジップロック。(密閉できる。圧縮袋代わりに。食品用なので中もきれい)
・予備のバッテリー。
・公共交通機関や電話番号、地図が書かれたガイドブック。
・ペットボトルの麦茶。(必ず1本)
・替えの衣類。
・歯ブラシセット。
・現金。(予備費として、1泊+片道分の交通費)
・ゆうちょカード。(郵便局は全国にあるので)
備えあれば憂いなし。と言いますが、使う使わないに限らず「最低限のものはある」と思えば安心感はありますよね。
旅先ではほとんど身一つな上に、宿から出たら宿無しですので。
コインランドリーのある宿泊施設では、その日のうちに洗濯するようにしています。
③について。
移動するならば情報収集後すぐ、混雑する前に。
長時間の待機は体力気力を削るので可能であれば宿泊施設で過ごすなど臨機応変に。人が多く集まる場所ではトイレも電話も長蛇の列。また、互いに感化されるので不安や焦りも伝播しやすい模様。
ただ、宿泊施設も安全が確保ができないと判断されれば閉鎖されます。その場合は避難所に移動することになります。
体力を温存するためには、体を冷やさない、濡らさないことも大切です。
余談ですが。台風がよく来る石垣島では、空港や宿泊施設に置かれているフリーペーパーに台風接近時の注意点と対応策を載せています。
災害対策に力を入れている地域は、いざという時に強いです。
(逆に、人や車であふれる都心の方が個人的には心配です…)
その日のうちに帰宅することが困難な場合は、そうした情報誌を参考にしたり観光案内所で尋ねてみるのもひとつの手だと思います。
④について。
携帯電話がつながりにくい場合は固定電話。停電時も使用できます。
大規模災害時にはNTTの公衆電話が無料になります。
(NTT以外は有料です)
携帯電話の普及で公衆電話はだいぶ撤去されてしまいましたが、駅や病院、図書館などの公共機関には置かれています。
災害時伝言サービスもあります。
携帯電話は自動で電波を探す際にも電力を消費するので、電波が届かない場所に行く時やバッテリーを温存したい時は、こまめに切っておくとよいと思います。
*遭難した時は位置情報を伝える必要があるので電源を入れておく。
おまけ。
洞爺湖で余震に遭遇した時。便利だなと思ったもの。
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ガラケーの民なので、モバイル版があるのがうれしい。