うしとら旅巡り

旅と「うしおととら」が好き。

北海道⑥洞爺湖へ⑤

北海道⑤の続きです。

下界に降りて洞爺湖湖畔へ。バスターミナル正面の道路を渡って徒歩5分。
第十六章に出てきた、洞爺湖遊覧船乗り場です。

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お城をモチーフとした「エスポアール」という船で、旅客定員700人だそうです。
洞爺湖汽船のHPを見ると、潮君たちが乗っていたのは「羊蹄」みたいですね。

遊覧船の紹介・ランチクルーズ | 北海道の洞爺湖を観光する遊覧船なら洞爺湖汽船。

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目線が下がったせいか、雰囲気が異なりますね。正面に中島が見えます。

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中島は約5万年前の火山活動によって誕生した火山ドームの名残です。
(…とっくりじゃないの?というツッコミは心の中に留めてください)
中島は「大島」「観音島」「弁天島」「饅頭島」と呼ばれる四つの島の総称で、最も大きな「大島」は、夏季には上陸することができます。
(トレッキングコースがあり、過去に移殖されたエゾジカを見ることができます)
「観音」「弁天」という名前は、江戸時代に各お堂があったことに由来します。
そして一番小さな「饅頭島」には、マムシがたくさん住み着いているので上陸してはいけないそうです。
(オヤウカムイの眷属でしょうか…?)

では。湖上の異邦人になってきます。
*団体客で込み合っていたので中の写真はありません。

島を中心に時計回りに回ります。
最初に見えるのは「弁天島」(右端)、浜で繋がっている「観音島」。

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そして観音島と大島の間を船で抜けて行きます。

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これが大島です。
周囲は約11㎞。

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緑に覆われた島も良いですが、本来の地形が見える冬景色も面白いですね。
時計回りにぐるりと回って船首は洞爺湖温泉側へ。
カメラでズームしてみると…。

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温泉街から少し離れたところに大きなホテルが見えてきます。
潮君たちが宿泊した「洞爺サンコーパークホテル」こと「洞爺サンパレス リゾート&スパ」です。

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うしとら旅の大先輩がこちらのホテルを紹介されていました。

『うしおととら』舞台探訪 | ヒパイストの探訪メモ

公式HP。

北海道洞爺湖温泉・洞爺サンパレスリゾート&スパ 公式サイト【ベストレート保証】

個人的にはこちらもおすすめ。凄い熱意を感じます。

洞爺サンパレス

ホテル内だけでも丸一日を過ごせそう。一度泊ってみたいですね!

1周およそ45分の洞爺湖巡りもいよいよ終盤。
寒風に身をゆだね、湖上の景観を楽しみます。

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洞爺湖…。本当に美しい湖です。
この大きな湖を縦横無尽に駆け抜けながら巨大な蛇神が空を飛ぶ…。
凄い想像力ですね。
でも、ここには確かに何かが居ます。
絵空事とも思えない。カムイの空気を感じました。

北海道⑦へ続きます。

北海道⑤洞爺湖へ④

北海道④の続きです。

踏みしめられた新雪で足元がしゃりしゃりです。まだ凍っていないのでいいですが。
この階段を上りきれば、有珠山火口原展望台です。

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ぱっと開けた先にあるのは噴火湾
海です。

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光っている部分は雲間からのぞく陽光です。

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一段高い場所から左側を見ると、洞爺湖が見えます。

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そしてここが1977年の噴火の跡地。放牧場と池が丸ごと吹き飛びました。

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写真だと、大きさが伝わらないですね…。
壮大な景色でした。

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冬季(11月~4月)は閉鎖されていますが、夏季は外輪山遊歩道を歩いて有珠山トレッキングが楽しめるそうです。火口巡りも楽しそうですね。
さて。高いところからの景色を堪能したので、今度は湖畔へ向かいます。

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有珠山山頂に別れを告げて、下のレストハウスでお土産を購入。
熊笹茶。わかさいも。そして「昔話北海道」(さんおん文学会・刊)。
昭和45年に発行されたようです。
第一集(著者:森野正子)の第一話は、「洞爺湖の中島」でした。
うしおととらの中でも触れられていた、「湖の護り神」となった2人の若者の話です。

このお話。本によって細かな点が異なります。
(例えば。サンピタラカムイがコタンカラカムイとなっていたり、2人の若者がアイヌの酋長の息子であったり、松前藩藩士の子であったり)
素人にはさっぱりなので、いくつか読んだお話をもとに、大まかにまとめてみます。

「湖造りの神トーカラカムイが美しい湖を造った。しかし護り手がいなかったため、悪神オヤウカムイが棲みついた。オヤウカムイは火を吹き猛毒を放つ蛇であり、数多の蛇、刃の羽をもつ蛇を眷属として従えていた。英雄として名高いポイヤウンペもオヤウカムイには勝つことができず、大けがを負うほどであった。困ったトーカラカムイは人間界に詳しいカムイに、護り手を定めて欲しいと頼んだ。カムイは人間界を見渡して2人の若者を見出した。学問、武芸ともにからきし駄目な若者に変えて能力を隠し、自ら家を出るように仕向けた。家を出た若者たちはそれぞれ旅をして湖のほとりにたどり着いた。全てはカムイの定めた運命。そのことを知った時、2人は文字に明るくなり武芸も人より優れるようになった。神酒を飲むと力がみなぎり、投げたとっくりは中島となった。島には神の家があり、美しい女性も待っていた。2人はオヤウカムイを退治した後、洞爺湖の護り神となった」

「次なる段階に進むため天に昇った」というのは、うしとら作者のオリジナルです。
元々内側にあったが隠されていた能力=誰かのために踏ん張る勇気、逆境に立ち向かえる心、と捉えれば、普段はちょっとだらしなくてもいざとなれば根性を見せる香上さんと片山さんみたいですね。

北海道⑥へ続きます。

北海道④洞爺湖へ③

北海道③の続きです。

有珠山ロープウェイを利用して山頂に向かいます。
右側の窓から、洞爺湖と中島の一部が見えます。

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ロープウェイの山頂駅内には、噴火の歴史をまとめた掲示物とミニシアターがありました。
防寒用の上着もあり、必要時にはレンタルできます。

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山の上は雪の世界。

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現在地の標高は545m。
ロープウェイの山頂駅から右手に向かうと、一段高い展望台(洞爺湖展望台)があります。

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かつては左側の斜面がなく、洞爺湖が見渡せたそうです。
一たび火を噴けば地形が変わる。溶岩ドームが山になる。
それが有珠山の底力。

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「わたしがあやつを倒すのに手を下すことができなかったのは、昔、悪神を蹴り飛ばした時、わたしのその力で有珠山が噴火してしまったからだが、それ以上の力やもしれない」
第十六章「湖の護り神」終盤で威力を示した獣の槍。それに対するサンピタラカムイの評です。
さらっとした台詞ですが、とんでもない力です。

昭和新山もさらりと見えます。

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雲が流れてきたせいか、再びちらちらと降ってきました。
解ける前に手放せばさほど冷たさは感じませんが、風が吹くと身が引き締まります。
一応、気温は0℃前後。カメラは-10℃まで耐久(のはず)でしたが、バッテリーの減りも早く、時折フリーズしていました。風が吹くと一気に冷えますね。
今度は山頂駅の左手へ。一段高い場所を目指します。

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北海道⑤へ続きます。

北海道③洞爺湖へ②

写真の容量が大きくて一つにまとまらない洞爺湖旅。
北海道②の続きです。

JR洞爺湖駅は、うしおととら第十六章「湖の護り神」の最後と、第十七章「霧がくる」の冒頭で描かれました。
現在の外観はこちら。

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内部はこのようになっています。
待合室。
(*行きは人が多かったので帰りがけの写真)

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写真の位置から右手を向くと、洞爺湖有珠山ジオパークの紹介コーナーがあります。
湖の向いにある山が羊蹄山、手前側が有珠山です。
洞爺湖は、およそ11万年前の噴火で生まれた洞爺カルデラ内にできた湖。
中島は、およそ5万年前の噴火で生まれた湖内にある四つの島の総称です。

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第十六章の最後で、仁礼裕美さんが香上さんに渡していたおまんじゅう。
(作中に出てきた「わかさまんじゅう」はおそらく、洞爺湖温泉に本店を持つ「わかさいも本舗」が出しているおまんじゅうだと思われます)

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駅前からバスに乗っていくと、20分少々で洞爺湖温泉に到着します。

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案内図を見ていたら、ちょうどサイロ展望台行きのバスが来たのでそれに乗ります。
行き当たりばったり。

サイロ展望台は洞爺湖のビュースポットとのこと。
レストハウスが1件あり、観光バスがとまっていました。
到着直後は雪でしたが…。

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晴れ間がのぞくと色が変わりますね。
面積は日本で9番目。(カルデラ湖としては3番目)。東西約11㎞。南北約9㎞。ぐるりと回って約50㎞。
最大水深180m。平均水深117m。
とても大きな湖です。

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乗ってきたバスは時間を置いて、昭和新山有珠山ロープウェイ乗り場)行きになりました。
折角の機会なので、とことん洞爺湖を愛でることにします。

有珠山はその昔、「サンピタラカムイが悪神を蹴り飛ばした時に勢い余って噴火させてしまった山」という曰くを持つ活火山です。今も活発に活動しており、2000年にも噴火しました。
洞爺湖の南側に位置しており、温泉街の背後にあります。


バス停のすぐ横にある、昭和新山(398m)。粘性の高い溶岩ドームで、今も煙が立っています。

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ここからロープウェイに乗って、有珠山の上へと向かいます。

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北海道④へ続きます。

北海道②洞爺湖へ①

北海道①の続きです。

前の記事を見直したのですが、時計がそこかしこに映っていてアリバイ証明みたいに見えてきました。
|ω`)…時計台周辺で30分以上写真を撮っていたことがバレバレですね。しかも2日目、3日目も出向きます。

(旅の話ではうしとらがらみで書いていくので、建物に対する感想は雑記帳にまとめます)

 

(2日目)
電車の運行状況が心配で、当初は札幌周辺で1日を過ごす予定でした。
が、「電車が動くなら行けるよね」と夜中にふと思い立ち、洞爺湖まで行くことにしました。

札幌駅から洞爺駅まで、特急スーパー北斗に乗ります。
所要時間は約2時間。

折角なので、札幌駅内で写真撮影。

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背景にあった案内板。

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そして白い恋人の看板。
第二十六章冒頭を見ると、紫暮さんがお土産として購入していたことがわかります。

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特急スーパー北斗が来ました。
潮君たちが乗車した寝台特別急行電車「北斗星」は2015年3月に運行を終了しました。
一度乗って見たかったですね…。
スーパー北斗」はその後継の一つとのこと。函館駅⇔札幌駅間で運行されています。

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函館駅⇔札幌駅間をフル乗車すると、3時間45分の電車旅。
写真はお弁当だけですが、飲み物、サンドイッチ、アイス、乳製品、北海道新幹線の関連商品などもあります。

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ちらちらと雪が降っています。
「いーまはやま中 いーまは浜ーっ、いーまはてーっきょーわーたるトッコー。ぽっぽー」

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…紫暮さんの歌の通りの景色。
電車旅もまたいいですね。
途中で勇さんが住む苫小牧と、シュムナと対峙した登別を通り…。

洞爺湖駅に到着です。

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北海道③へ続きます。

北海道①札幌へ

2018年1月某日。

ふとしたことで休みができて、「さて、どこへ行こうか」と考えました。
季節は冬。北は雪。
実は以前から行きたい場所が。

直前に飛行機を使う時は、旅行代理店に相談です。
フリープラン、北海道。
お宿と航空券がとれました。


(1日目)

羽田空港から新千歳空港まで飛行機で1時間30分。
新千歳空港は駅と直結しているので、移動するのに便利です。
快速エアポートに乗車して、札幌駅まで40分。

うしおととら第二十三章「暁に雪消え果ず」に登場した、JR札幌駅です。

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…大都会。
駅ビルは高くそびえたち、展望台も備えています。
駅前にはイルミネーション。とらが大喜びしそうですね。

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一度お宿に立ち寄って荷物を預けて再出発。
道路は除雪されていましたが、あちこちに雪が積もっています。

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駅から歩いて10~15分。
札幌市時計台に到着しました。
北海道大学の前身、札幌農学校の演武場であった建物です。

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「人間は我らが黙っていることをよいことに、石の巨大な道をつくり石の建物をつくって我々を追い散らした」。
背の高いビルに囲まれた姿を眺めていると、雪女・朝霧の言葉が浮かびます。
昔をしのばせる、木造の家はここだけです。
でも。彼女がここに棲み続けたのは、ここが札幌農学校の演武場だったからだと思うのです。
朝霧が愛した人間の夫は、「農学校の教師」でしたから。
元々は琴平近郊に住んでいた彼女がここを選んで住み着いたのは、忘れられなかったからなのでしょうね。

時計台は十字路の角に建っており、はす向かいに新聞社がありました。
北海道新聞社」。
漫画では「北海新聞」となっていた、ヤスさんの仕事場です。
この建物の並びを見ているだけで、しゃがんで雪で遊ぶ垂さんにヤスさんが声をかける姿が浮かんできます。

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屋根の雪はすでに落ちていたので、明日のお天気に期待です。|ω`)
雪道を散歩しながら、第二十四章の冒頭に出てきたさっぽろテレビ塔を目指します。

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ゆっくり歩いて10分くらいでしょうか。さっぽろテレビ塔に到着です。
第二十四章「獣の槍を手放す潮」で槍をくくりつけた場所ですね。
ちょうど築60周年を迎えたタワーの高さは147.2m。
夜はライトアップされています。
展望台に立ち寄って、外の世界を眺めます。

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さて。
①槍をてっぺんにくくりつけたとらは、タワーの下に降り立って、潮君を食おうとしました。
が。飛んできた槍に跳ね返されて、とうきびワゴンを破壊します。(かわいそうに)

ちなみに。
とうきびワゴンというのは、昭和42年から始まった札幌名物だそうです。
営業期間は4月上旬~10月上旬、そしてさっぽろ雪まつりの間。
テレビ塔がある西1丁目から9丁目の各所に登場。
…と、ガイドブックに書かれています。

②それでもめげないとらはやり直しを要求し、雪に槍を埋めた後、河原まで飛んでいきます。
しかし再度槍が飛び、きつい一撃を食らいます。(かわいそうに)
潮君の頭を殴りつけ、今度は川に槍を投げます。

槍を投げた川が豊平川かはわかりません。
ただ、近い場所はここかな…と。
河川敷は雪に埋もれてどこまでが岸なのかわかりません。(なので立ち入り禁止になっています)

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③次に映画館の上に行きますが、やはり槍が飛んできて食うことを邪魔します。
屋根のコンクリートに蹴り込んで、空へと向かうがはてさて…?

この映画館については、見つけることはできませんでした。

…槍が飛んでくるまでの間に急いで食べればいいのにね。
何が何でも食ってやる!と虎視眈眈としていた最初期よりも、ゆるやかになっている気がします。
食ってやりたい。それが意地。
危機感の欠片もない潮君の表情が全てを物語っている気がします。

うしとら巡りを楽しんだので、冷え切る前にご飯です。

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蕎麦ではなくて、ラーメンですが。

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みそラーメン。美味しかったです。|ω`*)


北海道②へ続きます。

*追記:札幌市時計台について。
2018年6月1日~10月31日までの期間は外壁工事を行うため閉館されているようです。
(覆いがかかっているため、外壁も見ることができません)
(公式HPより)

遠野まつり⑤流鏑馬神事

遠野まつり④の続きです。

(3日目続き)

境内の片隅に、馬たちが待機しています。

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撫でてきました。
優しい目をしています。


神職の方たちが的を立てる棒をお祓いします。

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馬場を確かめるためにゆっくりと馬を進ませます。
写真の馬は農耕馬でしょうか。

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さて、肝心の射る場面ですが、とにかく動きが早すぎて…。

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まともに撮れたのはこれくらいです。
流鏑馬神事の時は、的に直接当たらなくても、背後の幕に当たれば「あたり」となります。
判定がゆるめられているのは、的を外した武家の者が恥じて自害した歴史があるためだとか。
遠野の流鏑馬神事では、当たっても当たらなくても、検め方が馬場を走って「よう射たり也」と褒めたたえます。
「よきイタリア?」と首をかしげていたお嬢様、それは空耳というヤツです。
この検め方もたくみなもので、開いた扇を掲げながら足の力だけで馬に乗っています。

さて、電車の時間になったのでそろそろ駅に向かいます。

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あっという間の3日間でした。
遠野まつり、楽しかったです。

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最後のおまけ。
旅の蔵。
遠野駅前にある、観光案内施設です。
遠野土産を取り扱っており、書籍や写真、お菓子、飲み物、カッパ捕獲許可証もあります。
河童が耳にしたらおびえそうですが、捕獲場所はカッパ淵、きゅうり(餌)とひょうたん(うき+α)を使用した仕掛け以外はNGだそうで、普段はポイントカードとして使えます。
観光協会の窓口と食事処、トイレ、ロッカーがあります。各施設のパンフレット、レンタル自転車もあるようなので、遠野旅に出かける方はこちらにも立ち寄ってみてください。

赤い河童を持ち帰り、此度の旅はこれにて終了。

遠野はどこか懐かしく、そしてのんびりできる良い場所なのでまたご縁があれば伺いたいです。